立春を過ぎ、雨水を迎え、季節は春本番へまっしぐらと、いきたいところですが
冷たい雨が降ったり、雪が降ったりと、思うようにはいきません。
でも春本番に先駆け、春の訪れを告げる花木は元気。
代表格として、「春告草」の異名を持つ甘い香りを漂わせる『梅の花』
平安時代の和歌にも詠まれた親しみのある花。
撮影地:城南島ふ頭公園
今月、後半からは気温も上昇の気配が。
いよいよ、季節は春へと・・・
撮影地:城南島ふ頭公園
『 東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ梅の花
主(あるじ)なしとて 春な忘れそ 』
(梅の花よ、春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けておくれ。
私がいないからと言って、春を忘れてははならないよ。)
梅をこよなく愛していた菅原道真が、京より大宰府に左遷される際、
自宅にあった梅の木に別れを告げる歌として詠んだものです。
その想いが梅に伝わり、主とともにありたいと願った梅の木は、一晩にして、
都から大宰府の屋敷の庭へ飛んできたと言います。いわゆる、太宰府天満宮の『飛梅伝説』
この時季、梅の花を眺めながら、いにしえの時代に想いを巡らせてはいかがですか。